SUMMARY
OTRS(オーティーアールエス)をはじめとしたオープンソースを活用しながら、東南アジア地域に海外拠点をもつ企業様のニーズに合わせて、低コストで高性能なインフラを提供するクラウド エイジアについてご紹介します。
クラウドを中心としたインフラ事業において、アジア、ナンバーワンを目指す
「Cloud ASIA」と書いて、「クラウド エイジア」と読みます。「アジア」ではなく「エイジア」です。 ASIA の英語の発音を社名に掲げた株式会社クラウド エイジア は、クラウドを中心としたインフラ事業において、アジア、ナンバーワンを目指しています。
クラウド エイジアの代表取締役である竹原 俊広は、ラオスの首都ビエンチャンに生まれ、日本で育ちました。日本の大学で電子工学を学んだ後エンジニアの道に入った彼は、その技術を日本国内にとどまらず、アジアに還元することをミッションとしているのです。
ラオスは、過去5年間で市内の整備が進み、毎年8%前後の実質経済成長を続ける、今、最もホットな国です。コンビニにはWi-Fiのモバイルポイントがあり、スマートフォンやタブレットの普及も急速に進んでいます。2013年東アジアのスマホゲーム市場規模が前年比2倍の約10億円と急速に拡大していることからも、この活況ぶりは窺えます。
もちろんITビジネスの分野も同様で、現在、ラオスには100社を超える日系企業が参入しています。人件費が高騰する中国やタイに継ぐアジアの拠点として、チャイナ・プラスワン、あるいはタイ・プラスワンとして、ラオスが注目を集めているのです。
現在、クラウド エイジアでは、OTRSをはじめとしたオープンソースソフトウエア(OSS)を活用しながら、ラオスをはじめとした東南アジア地域に海外拠点をもつ企業様のニーズに合わせて、低コストで高性能なクラウド環境のインフラを提供しています。
クラウドには、高品質で迅速な対応が求められます。それら諸条件を満たすのがOTRSのようなオープンソースである。と、クラウド エイジアは考えているのです。
アジア諸国がオープンソースに寄せる熱い期待
OTRSをはじめとしたオープンソースは、アジア諸国で積極的に活用されています。
そもそもオープンソースをアジア諸国で使うメリットとは、どのようなところにあるのでしょうか?
OTRSをはじめとしたOSSの特徴は、特定ベンダーの製品にユーザの環境が縛られることがなく、ソースコードが公開されていて改変や連携が容易である点、さらにコストパフォーマンスに優れている点があげられます。
欧米ベンダーロックインを解消し、カスタマイズが自由だからこそ、アジア各国では内需活性化につながるソフトウエアとして、オープンソースに熱い期待を寄せているのです。
たとえば中国では中国製Linuxが数多く開発され、韓国では、政府主導でオープンソースの普及振興に取り組んでいます。ASEAN加盟国のなかでも特にタイ、マレーシアでは、それぞれの言語に対応したオープンソースプロジェストが勃興しています。そしてラオスでも、民間からオープンソース製品のプロモーションが始まり、これからの活況が予想されています。
クラウド エイジアでは、このような背景を踏まえて、オープンソースのチケット管理システム、OTRSに着目しました。
OTRSによる、ITILのフレームワークに準拠したITサービス管理
OTRS(Open-source Ticket Request System)は、ドイツのOTRS AGによって開発され、AGPLv3(GNU Affero General Public License, version 3)ライセンスで提供されたオープンソースのチケット管理システムです。32か国語に対応し、全世界で165万ダウンロードの実績があります。
OTRSには、ITサービス管理のフレームワークであるITILに対応した運用管理機能(OTRS ITSM)があります。ITILに準拠したシステムとして「PinkVERIFY」において、6プロセス(インシデント管理、問題管理、変更管理、要求実現、サービス資産管理・構成管理、ナレッジ管理)の認定を受けているのです。
クラウド エイジアでは、チケット管理OSSとして最もメジャーであり、自社システムとの連携も容易なOTRSを使って、複雑な工程が発生するITサービスを可能なかぎり自動化します。OTRSの導入で、ITILのフレームワークにのっとった適切な運用が実現するのです。
さらに、クラウド エイジアでは、日本OTRSユーザ会を定期的に開催して、個人のOTRSユーザに導入支援や技術情報を提供しています。
また、企業ユーザ様向けには、Microsoft Azureでそのまま使える無料ワークショップなども定期的に開催しています。