SUMMARY
- OTRSは、ITILv3準拠のITサービスを含めた、ビジネスロジックを実装する運用基盤である
- OTRSは、全世界で220万ダウンロード、13万以上のインストール実績がある
- OTRSのライセンスは、ソースコードが改変できるAGPLv3である
ITILv3準拠の運用管理機能を兼ね備え、さまざまなビジネスロジックを実装できる運用基盤であるOTRS(オーティーアールエス)は、たった2時間で構築することができます。
運用管理のスペシャリストであるクラウドエイジアは、2013年12月に日本で初めてOTRSユーザのための勉強会「日本OTRSユーザ会」を立ち上げました。
「日本OTRSユーザ会」では、OTRSの最新アップデート情報やマニュアル、Tipsなどの情報を発信しています。
ビジネスユースでのOTRSの活用については、最近オープンソースの積極活用をはじめた日本マイクロソフトとの協業によるセミナーを定期的に開催しています。
題しまして、
「ITIL準拠の運用管理ツール「OTRS」を2時間で構築し、Microsoft Azureでそのまま使える無料ワークショップ」
です。
品川の日本マイクロソフト株式会社をはじめ、各会場で開催しています。
セミナー詳細は、こちらでご確認ください。
http://www.cloud-asia.co.jp/otrs-seminar
このシリーズでは、クラウドエイジアがOTRSの基本概要を9つのポイントにしぼってご紹介します。
【ポイント1】 OTRSは、ビジネスロジックを実装する運用基盤である。
OTRSは、オープンソースのチケット発行システムです。2001年にドイツでコミュニティが創設され、2003年に最初の安定版GAが公開されました。
OTRSという名称は、もともと「Open-source Ticket Request System:オープンソース チケット リクエスト システム」という頭文字からとったものですが、現在のOTRSは単なるチケット管理システムにとどまらないテクノロジーを搭載しています。
ヘルプデスク管理機能に加えて、ITIL準拠の運用管理機能も兼ね備えた現在は、「Open-source Technology Real Service:オープンソース テクノロジー サービス」として進化しています。
技術の進化に伴い、OTRSの用途も幅広くなっています。単純なチケット管理システムとしてだけではなく、ITサービスマネージメントの運用管理システムとして、さらにはカスマイズすることで業務システム的な使い方も可能となります。
OTRSはビジネスロジックを実装できる運用基盤として、全世界で220万ダウンロード、13万以上のインストール実績があります。
【ポイント2】OTRSのライセンスは、ソースコードが改変できるAGPLv3
運用基盤であるOTRSのライセンスは、AGPLv3(GNU Affero General Public License,version 3)です。
AGPLv3の適用範囲であれば、ソフトウェアのコピーや配布、ソースコードの公開を原則として、ソースコードの自由な改変も認められています。
またOTRSの最新バージョンは、2014年11月現在で3.3.10です。